メルボルンカフェ図鑑

コーヒー好きがメルボルンに移住した結果、訪れたカフェ約400軒!!!……… 自分でもビックリしていますが、せっかくなので紹介していくブログです。

店名から学ぶメルボルン史

今回は、South Melbourne にある「Dead Man Espresso」のご紹介。不気味なネーミングとドクロのロゴマークに少しギョッとしてしまいますよね😱。

まさか怖い系のコンセプトカフェ?!

なーんて悪い想像をふくらませる必要はありません!名前こそ異様ですが、行ってみればなんてことはない、ベランダ席で優雅に外を眺めながらでご飯が食べれるおしゃれカフェでした!

 
 
 
 
 
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最寄りのトラムストップから徒歩3分、Market St × Clarke St の交差点にある、木材があしらわれた外壁の建物の中にあります。

店内は木材×黒で統一されていて、Dead Man というイカツイ名前によく似合ったデザインです。エスプレッソマシンももちろん木材×黒!

 

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半分屋内、半分屋外のような気分が味わえるこのベランダ席が Dead Man Espresso の魅力✨天気がいい日はもちろん、雨が降っていても屋根があるので安心しながら開放感たっぷりの席でお料理が楽しめます

 

 
 
 
 
 
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コーヒー豆は、Dead Man Espressoオリジナルブレンド。オンラインショップが無さそうなので、お店に来ないと手に入らないかもしれません!


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D-Man エッグベネディクトとフレンチトースト。どちらもカフェのド定番メニューなので、他のカフェと食べ比べしたい時やどれにしようか迷ってしまったときに選ぶとまず間違いはない安定メニュー!

Dead Man のエッグベネディクトはプルドポークの肉汁がマフィンに染み込んで、とてもジューシー🤤そしてサクッと揚げたケールって、なんでこんなに美味しいんでしょう。。。

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お店の名前「Dead Man」にまつわる小話…。

19世紀半ばに始まったビクトリア州のゴールドラッシュ。一攫千金を夢見る多くの移民がメルボルンに集まると同時に不動産ブームが訪れ、家賃は跳ね上がり、移り住んできたものの家を借りられず、路頭に迷う人が続出しました。

その打開策としてYarra川沿いの沼地に "一時的に" 作られたのが「Canvas Town」と呼ばれるテント村。それがこの Dead Man Espresso がある South Melbourne でした。住宅を買う・借りることができない移民が、安い賃料でテントを借りることができ、雨風をしのげるようになりました。しかし、その場しのぎの仮設テント村には十分なインフラ整備がされておらず、病気が蔓延し、警察官も不十分な為に犯罪がはびこる等、Canvas Town の環境はかなり劣悪でした。

一攫千金を夢見て来たはずが、金鉱にすらたどり着けず、Canvas Town で厳しい生活を強いられ、夢半ばで亡くなる人も少なくなかったようです。

" Canvas Town" の運命は短命でした。しかし、閉鎖された後でもゆく宛のない人が留まり、建物を建て、道を作り、テント村を "街" へと開拓し、今のSouth Melbourne の礎を作っていったのです。

Dead Man Espressoの名前には、夢破れて亡くなった人や開拓者達を尊ぶ意味合いが込められているようです。

 

カフェの名前の由来を調べていたはずが、まさかこんなにディープなメルボルンの歴史にたどり着くなんて思いもしませんでした!

 

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Dead Man Espresso 

35 Market St, South Melbourne VIC 3205

Mon-Fri :7am-3pm
Sat-Sun:8am-3pm

URL:www.deadmanespresso.com/